日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年12月6日話し方の学びの第一歩は『自己認識』


★話し方上達にトレーニングは必須


今、本屋さんに行くと、話し方やコミュニケーションに関する本がかなりの冊数、平置きされています。

この分野に対する世の中の関心が高まっていることを感じます。

しかし、残念ながら、話し方は本を読んだだけでは上手にはなりません。

話し方は体に覚え込ませて初めて上手くなります。

自転車に乗れるようになったり、泳げるようになったりするのと同じです。

そういう意味で、話し方は『知識』ではなく『スキル』なのです。

そしてスキルだから、誰でも一所懸命にやれば必ず上手くなるのです。

スキルを磨くにはトレーニングが絶対に必要です。

話し方の効果的なトレーニング方法は、当然のことながら、『話す』ことです。

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、受講生に何度も何度もスピーチの練習をしてもらっています。

その目的は、相手に伝わる話し方を体で覚えてもらうためです。


★人前で話す姿を確認する


ところで、話し方のトレーニングを行うにあたって、最初に行うと効果的なものがあります。

それは、自分の話す姿を見てもらう、ということです。

ビデオで話す姿を撮影し、それを本人に見てもらうのです。

ほとんどの人は、自分が人前で話す姿を見たことがありません。

  • こんなに『え~』『あの~』を連発しているとは思わなかった

  • 自分では笑っているつもりでも笑顔がなくて愛想のない表情なのが恥ずかしい

  • 目がキョロキョロしているし体も動いていて落ち着きがない

  • 声が小さくていかにも自信がなさそう。今まで全然気付かなかった


感想は様々ですが、皆さん一様に自分が話している姿がぎこちないと感じて、ガッカリされます。

と同時に、「この点を改善したい!」という、自分の話し方について強い問題意識を持ってもらえます。

もともと苦手としていることですから、継続してトレーニングするのは忍耐力がいります。

その辛いトレーニングを継続させるモチベーションとして、自分の姿の変化を客観的に見てもらっているのです。

最初に問題意識を持ってもらえば、その後のトレーニングに積極的に取り組んでもらえます。

そうすれば、話し方は必ず改善します。

 

★全ての学びは自己認識から始まる


すべての学びは、今自分がどういう状況にあるのか、ということを適切に自己認識することから始まります。

自分ができていない点を具体的に認識することが学びの出発点です。

自分はできている、と思っていることは決して真剣に学ぼうとはしないので、できていないことを具体的につかむことはとても重要なことなのです。

そして話し方のトレーニングの場合、この自己認識の方法として自身の話す姿を確認してもらうのが一番わかりやすいのです。

自分の話す姿を見たほとんどの人は、上に述べたように危機感を持ちます。

そうした危機感を持ってその後のトレーニングを受けてもらうと、取り組み姿勢も違いますし、改善度合いも全然違ってきます。

「『え~』『あの~』を取りたい」「落ち着いた態度で話したい」など目標がとても具体的になります。

上に述べたように、話し方はスキルですから、効果的なトレーニングをすればするほど上達します。


★仲間と一緒に話し方のトレーニングをしましょう!


ところで、話し方の上達には『上手くなる』という面の他に『幅が広がる』という面もあります。

優しく語りかけるように話すことが上手くなった人が次のステップとして、自分の考えをきちんと伝える力強い話し方ができるようになれば話し方の幅が広がります。

それらの話し方を時と場合によって使い分けることで、より説得力のある話ができるようになります。

日本話し方センターでは、上に述べたように、まずご自身の話す姿を確認して、話し方に対する問題認識をきちんと持ってもらいます。

その後、講師が効果的な話し方のトレーニングを受講生お一人おひとりに合った形でご提供します。

トレーニングを受けていただく中で、話し方の幅を広げていただいています。

ぜひご受講ください!
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